統合失調症でにっちもさっちもいかなくなったらエビリファイ

エビリファイの効果と副作用

◆エビリファイとは?
アリピプラゾールを有効成分とする統合失調症の治療薬です。これは従来型の定型抗精神病薬比較して非定型抗精神病薬に分類される新しい抗精神病薬です。
第二世代と言われる非定型薬が開発された背景としては、1950年代より使用されている第一世代の定型抗精神病薬は幻覚や妄想などの強い陽性症状への効き目は強いかわりに副作用も強く出るため、服用者が薬を自己中断したり、薬のコンプライアンスが得難いといったマイナス因子がぬぐえなかったことが元にあるようです。
発売元は大塚製薬株式会社で、2006年6月に錠剤3、6mgと散剤1%が発売され、その後2007年6月に錠剤12mgが、そしてつい最近2016年11月に散剤1%が発売となっています。

◆効能・効果
適応疾患および症状は、統合失調症の他に双極性障害における躁状態の改善、うつ病のうつ状態の改善に加え、6歳から17歳の自閉スペクトラム症にともなう易刺激性です。因みにうつ病では第一選択薬というわけではなく、既存のうつ病治療で十分効果を得られなかった場合に限ります。
具体的には脳内でどのような働きをするのでしょうか。
まず、統合失調症が起こる仕組みから見ていくと、陽性症状である幻覚や妄想の発症に関係しているとされるのは、中脳辺縁系の神経伝達物質「ドパミン」の過剰分泌・機能亢進が起こり、脳内の中脳皮質系ではドパミンの機能低下が起こっているという、部位によって相反する状態が併存していると考えられています。このドパミンを抑制するのが抗精神病薬の働きなのですが、エビリファイは「セロトニン」などのその他の神経伝達物質にも作用する働きが備わっています。この後者の働きがドパミンの分泌を抑制しすぎないように作用し、バランスをとって副作用が強く出ないようにする役割を担っています。

◆副作用
非定型薬のエビリファイは、定型型に比べ、手足の震えなどの錐体外路症状やホルモンバランス異常による高プロラクチン血症、重篤不整脈、そして死の危険を伴う筋破壊などの悪性症候群などの発症は軽減され、安全性が高まりました。
また非定型の中でもDSSタイプ(DopamineSystemStabilizer)に属し、部分的に作用する働きに優れドパミン量の安定を図る効果を持つため、非定型薬にみられる体重増加が少ないとされます。

◆参考サイト
うつ病に対するエビリファイについて